書評
「CRCのための臨床試験スキルアップノート」―中野重行,中原綾子 編/石橋寿子,榎本有希子,笠井宏委 編集協力
古川 裕之
1
1山口大学医学部附属病院薬剤部
pp.303
発行日 2011年4月20日
Published Date 2011/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102377
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本書を初めて手にして,白い帯に書かれた「“創造性”と“コミュニケーション能力”に優れたスタッフになるために」というフレーズが目に留まった。“創造性”と“コミュニケーション能力”は,被験者,治験担当医師,院内関連部署のスタッフ,そして,立場の異なる製薬会社やCRO(開発業務受託機関)の開発担当者の間に立って仕事をしているCRC(治験コーディネーター)にとって,特に重要な要件と思っているからである。
一体どんな人たちが書いているのだろうかと思い,早速,執筆者一覧を眺めてみた。なんと,全執筆者22人のうち19人がCRCである。彼女たちの仕事中の様子が目に浮かんできた。そういえば,AさんとBさんとは,2010年10月に別府で開催された「CRCと臨床試験のあり方を考える会議」の懇親会で話したことを思い出す。
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