書評
CRCのための臨床試験スキルアップノート
古川 裕之
1
1山口大医学部附属病院薬剤部
pp.162
発行日 2011年3月15日
Published Date 2011/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100379
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CRCとしての現場での経験が詰まった書
本書を初めて手にして,白い帯に書かれた「“そう造性”と“コミュニケーション能力”に優れたスタッフになるために」というフレーズが目に留まった.“そう造性”と“コミュニケーション能力”は,被験者,治験担当医師,院内関連部署のスタッフ,そして,立場の異なる製薬会社やCRO(開発業務受託機関)の開発担当者の間に立って仕事をしているCRCにとって,特に重要な要件と思っているからである.
一体どんな人たちが書いているのだろうかと思い,早速,執筆者一覧を眺めてみた.なんと,全執筆者22人のうち19人がCRCである.彼女たちの仕事中の様子が目に浮かんできた.そういえば,AさんとBさんとは,2010年10月に別府で開催された「CRCと臨床試験のあり方を考える会議」の懇親会で話したことを思い出す.
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