特集 こんなときどうする!?―泌尿器科手術のトラブル対処法
Ⅰ 尿路内視鏡手術
■経皮的腎瘻造設術
019 穿刺を繰り返すうちに水腎がなくなった
江左 篤宣
1
Atsunobu Esa
1
1NTT西日本大阪病院泌尿器科
pp.66
発行日 2011年4月5日
Published Date 2011/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102264
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Q 経皮的腎瘻造設術を開始した症例。エコーガイド下に穿刺したが,カテーテル留置に難渋し,何度も穿刺していたところ,水腎がなくなってしまった。
[1]概 説
経皮的腎瘻造設術前の水腎症の程度が軽度であるほど手技は困難になる。水腎のほとんどないサンゴ状腎結石に対するPNL前の穿刺なども難しい。多くの泌尿器科医は,穿刺を繰り返すうちに水腎が軽減したり消失した経験があるだろう。また前項でも述べたが,確実に留置するためには穿刺前の画像診断にはゆっくり時間をかけて観察するように心がける。
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