特集 こんなときどうする!?―泌尿器科手術のトラブル対処法
Ⅰ 尿路内視鏡手術
■経皮的腎瘻造設術
020 ステント下端が尿管内に上がってしまった
西田 智保
1
Tomoyasu Nishida
1
1愛媛大学大学院医学系研究科泌尿器制御学分野
pp.67-68
発行日 2011年4月5日
Published Date 2011/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102265
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
Q 婦人科癌による両側水腎症のため両側にステントを留置している。最近,原疾患の増悪を認める。現在まで4か月ごとに何度か交換をスムーズに行え,尿管ステントの糸は事前に切って交換していた。今回,内視鏡下に交換していたが,思いのほかL4付近の狭窄がきつく,透視モニターに気をとられ,気がついたら尿管ステント下端が尿管内に上がってしまった。どのように対処すればよいか。
[1]概 説
尿管ステントの留置や交換は,泌尿器科医の日常茶飯の処置として数多く行われており,その手技も施設によってさまざまである。本症例と同様の経験をされた泌尿器科医も多いのではなかろうか。
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.