書評
「子宮頸部細胞診ベセスダシステム運用の実際」―坂本穆彦 編/坂本穆彦,今野 良,小松京子,大塚重則,古田則行 執筆
半藤 保
1
1日本細胞診断学推進協会
pp.946
発行日 2010年11月20日
Published Date 2010/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102158
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子宮頸部細胞診をめぐる最近の動きは目まぐるしいほど急速である。それは以下の理由によっている。
分子生物学の進歩によって,ここ30年余の間にHPV感染による子宮頸がんの発がん機構の一部が明らかになり,これを細胞診断学に採り入れる必要性が生じた。1988年12月以来,数回にわたるNCI(米国国立がん研究所)主催のベセスダ国際会議の成果をベセスダシステム(2001)として,子宮頸部細胞診に活用することになった。本来この会議は,細胞診の解釈を臨床医に明確かつ適切に伝えることのできる細胞診報告システムの作成を目的とするものであった。
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