学会印象記
「第98回日本泌尿器科学会総会」印象記
大山 伸幸
1
1福井大学医学部泌尿器科
pp.780-782
発行日 2010年9月20日
Published Date 2010/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102124
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第98回日本泌尿器科学会総会は,2010年4月27日~30日までの4日間,岩手医科大学の藤岡知明教授を会長として,岩手県の盛岡市で盛大に開催されました。今大会のメインテーマは「イーハトーブ・理想の医療を求めて」でありましたが,筆者は最初この「イーハトーブ」の意味が分からずに,宮沢賢治先生による理想郷を表現した造語であるということを,本総会を通じて初めて知ることとなりました。会場は盛岡駅を挟んで西側にはメイン会場の盛岡市民文化ホール(マリオス),そのすぐ隣にはいわて県民情報交流センター(アイーナ),東側にはホテルメトロポリタン盛岡と配置され,会場間は徒歩でも数分でしたが無料シャトルバスも運行され,会場間のアクセスは大変良好でした。
4月27日は大会初日で,午前中に筆者の演題発表がありました。筆者の施設では,高リスク前立腺癌に対する密封小線源治療と外照射併用療法を積極的に実施しており,今回はその初期経験を報告するというものでした。座長は北里大学の佐藤威文先生でした。佐藤先生は座長として,単に個々の演題に質問を向けられるだけでなく,海外の最新の文献的考察を加えながら,的確なコメントを入れておられました。また,多くの演題に,東京医療センターの斎藤先生が示唆に富むコメントをしてくださり,大変実り多いセッションとなりました。
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