Japanese
English
特集 泌尿器科検査のここがポイント
K 超音波検査
各種臓器の超音波検査
腎への超音波検査
Q65 超音波検査で腎を上手に描出するコツと腎囊胞,腎腫瘍,水腎症の鑑別について教えてください。
Tell us how to discriminate the cystic disease of the kidney,the kidney tumor,and the hydronephrosis where it describes well in the ultrasonography
三木 健太
1
Kenta Miki
1
1東京慈恵会医科大学泌尿器科
キーワード:
体位
,
呼吸法
,
カラードプラ法
Keyword:
体位
,
呼吸法
,
カラードプラ法
pp.256-258
発行日 2010年4月5日
Published Date 2010/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102001
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
要旨 被検者の体位や呼吸法,探触子の扇動走査,平行走査,多方向アプローチなど重要なポイントがある。チェック項目は腎の大きさ,形,エコーレベル,中心部エコーの変化,さらにカラードプラ法の使用などである。腎囊胞は境界明瞭で球形,内部は無エコーになり,後方エコーは増強する。腎腫瘍には良性,悪性があるが,前者では腎血管筋脂肪腫が最多で,悪性の代表は腎細胞癌で多くは境界明瞭の充実性腫瘤である。カラードプラ法では,腫瘤内に豊富な血流シグナルを認める。水腎症は中心部エコー像の解離が特徴で,高度な水腎症では腎囊胞との鑑別が困難である。拡張した腎盂・腎杯と尿管との連続性を確認し,鑑別する。
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.