特集 ここが聞きたい―泌尿器科検査ベストプラクティス
H.超音波診断法
■各種臓器の超音波診断
【腎】
75.腎囊胞,腎腫瘍,水腎症の超音波像の違いについて,わかりやすく教えて下さい。
西村 憲二
1
1兵庫県立西宮病院泌尿器科
pp.264-267
発行日 2006年4月5日
Published Date 2006/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100122
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
1 はじめに
超音波検査は非侵襲的,非観血的に行え,スクリーニング検査のみならず精密検査の目的にも頻用されている。われわれは外来の日常診療において腎腫瘍や水腎症の精査を依頼されることが多いが,まず最初に行える検査が超音波検査である。そこで実際にプローべを当ててみると,水腎症と紹介されてきても腎囊胞のように見えたり,また腎囊胞のなかに何か腫瘍性の画像が見られることもあり,その診断に苦慮することも多い。そこで本稿では,腎囊胞,腎腫瘍,水腎症の超音波像の特徴に関して概説したのち,それぞれの鑑別について考察する。
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.