書評
「標準生理学 第7版」―小澤瀞司,福田康一郎 総編集/本間研一,大森治紀,大橋俊夫 編
齋藤 宣彦
1
1聖マリアンナ医科大学・内科学
pp.918
発行日 2009年10月20日
Published Date 2009/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101837
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「標準生理学」は,1985年に第1版が上梓されてからすでに四半世紀が過ぎ,歴代執筆者の欄には斯界の泰斗が名を連ねている。本書は,発刊以来文字通り医学生用生理学教科書のスタンダードとなってきた。
このたび出版された改訂第7版は,本文だけで1,000頁を超え,カラーイラストも多く,各章の終わりには「学習のためのチェックポイント」が箇条書きで示され,巻末には「医師国家試験出題基準対照表」と「医学教育モデル・コア・カリキュラム対照表」が付されている。加えて44頁からなる別冊には,79項目に及ぶ論述試験問題「生理学で考える臨床問題」が解説付きで示されている。学生用としてこれ以上行き届いた教科書は類をみない。特に「生理学で考える臨床問題」は,臨床医を志す学生が生理学の重要性を意識することで学習へのモチベーションを高める効果がある。
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