歴史に学ぶ 病理技術
志方俊夫と志方オルセイン染色
廣谷 ゆかり
1
1日本大学 医学部病態病理学系腫瘍病理学分野
キーワード:
肝炎-B型
,
B型肝炎表面抗原
,
酸化-還元
,
染色
,
PAcein
Keyword:
Oxidation-Reduction
,
Hepatitis B
,
Hepatitis B Surface Antigens
,
Staining and Labeling
,
PAcein
pp.1024-1027
発行日 2022年9月15日
Published Date 2022/9/15
DOI https://doi.org/10.32118/J01436.2022301799
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◆B型肝炎ウイルス(HBV)の表面抗原は1965年にBlumberg博士によりオーストラリア抗原(Au抗原)として発見された。◆志方オルセイン染色法は、世界ではじめてHBVの表面抗原を色素によって染色可能であることを示した組織染色法である。◆当時のいかなる手法より安価で簡便、かつ特異性が高い志方オルセイン染色は、HBVの表面抗原検出の最良の方法として世界中に普及し、現在もなおルーチンで行われる染色である。
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