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特集 泌尿器科専門医のための臓器別画像診断のポイント
副腎の画像診断におけるポイント
Imaging diagnosis of the adrenal gland:Key points
吉満 研吾
1
,
中村 信之
2
Kengo Yoshimitsu
1
,
Nobuyuki Nakamura
2
1福岡大学医学部放射線医学教室
2福岡大学医学部泌尿器科学教室
キーワード:
MR化学シフト画像
,
単純CT
,
washout率
Keyword:
MR化学シフト画像
,
単純CT
,
washout率
pp.663-669
発行日 2009年8月20日
Published Date 2009/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101794
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要旨 本稿では非機能性副腎疾患の画像診断を中心に概説する。最も重要なのは,頻度の高い腺腫の診断である。まずは単純CTでCT値を計測し,10HU以下か否かで判定し,次に適切なプロトコールで施行されたダイナミックCTの早期相と遅延相を用いてwashout率を計測し,判定する。もしくはMR化学シフト画像で脂質の有無を評価する。一般に強い持続する濃染や,MR T2強調像での高信号は褐色細胞腫や悪性疾患を示唆する。また,一見副腎腫瘍にみえても副腎外由来の場合も十分あり得るので,非典型例の場合は常に副腎以外の可能性も考慮する必要がある。これらの手法で腺腫と診断できない場合には,積極的に核医学検査,生検などを検討する。
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