増大号 サッと読めてパッとわかる! 感染症診断メモ。
4章 抗酸菌・放線菌感染症
4.播種性BCG感染症が疑われたとき,どのように鑑別を進めればよいでしょうか?
久保 健児
1,2
1日本赤十字社和歌山医療センター感染症内科部
2日本赤十字社和歌山医療センター救急科・集中治療部
キーワード:
Bacille Calmette-Guérin
,
BCG
,
膀胱癌
,
播種性BCG感染症
,
抗酸菌
,
肉芽腫
Keyword:
Bacille Calmette-Guérin
,
BCG
,
膀胱癌
,
播種性BCG感染症
,
抗酸菌
,
肉芽腫
pp.409-413
発行日 2025年4月15日
Published Date 2025/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200690040409
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●BCG製剤の投与歴があり,肺炎や肝障害など複数臓器の病変を呈した場合に,播種性BCG感染症を疑う.
●病変部位の検体(尿,喀痰,気管支洗浄液,膿,血液,骨髄,肝生検など)を採取し,抗酸菌検査(塗抹,培養,遺伝子検査)と,肉芽腫病変を証明するための病理組織学的検査を実施する.
●BCG菌はヒト型結核菌と培養条件が同じで,結核菌群の遺伝子検査でもともに陽性となり,区別できない.
Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.