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特集 泌尿器科の癌薬物療法―ここが聞きたい
膀胱癌―今日においてもBCGおよびMVACは標準治療か?
Bladder cancer:BCG intravesical therapy for non-muscle invasive disease and MVAC therapy for advanced disease are still standard options of urologists?
塚本 泰司
1
,
田中 俊明
1
Taiji Tsukamoto
1
,
Toshiaki Tanaka
1
1札幌医科大学医学部泌尿器科
キーワード:
膀胱癌
,
化学療法
,
膀胱内注入療法
Keyword:
膀胱癌
,
化学療法
,
膀胱内注入療法
pp.311-316
発行日 2009年4月20日
Published Date 2009/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101735
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要旨 MVAC療法の効果を凌駕する化学療法がないことからすれば,この治療の効果はサロゲートマーカーとなる。一方,有害事象の面からはGC療法が標準治療となる。しかし,MVAC療法で得られたこれまでの種々の知見が,GC療法に直接当てはまるかどうかは今後の検討が必要である。周術期の化学療法としては現時点では術後よりは術前化学療法が推奨されるが,GC療法を用いた検討は乏しく,これに関した知見の充実が望まれる。High-grade癌に対するBCG膀胱内注入療法は,今後も標準治療である。さらに,その効果を損なうことなく有害事象を軽減できるBCGの投与量,あるいは結核菌のcell wall skeletonなどを使用する他の新しい治療法の開発への挑戦も必要である。
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