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特集 イラストレイテッド 膀胱全摘除術と尿路変向術
術前・術中・術後の管理とその対策
(4)術後晩期合併症とその対策
31.ストーマ合併症
Stoma problems according to type of urinary diversion
田中 達朗
1
,
鈴木 孝治
1
1金沢医科大学泌尿生殖器治療学
キーワード:
尿路変向術
,
ストーマ狭窄
,
傍ストーマヘルニア
Keyword:
尿路変向術
,
ストーマ狭窄
,
傍ストーマヘルニア
pp.245-248
発行日 2009年4月5日
Published Date 2009/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101727
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要旨:尿路変向術のうち,ストーマ形成が必要となるのは失禁型尿路変向術と自己導尿型の禁制型尿路変向術である。晩期のストーマ合併症は,失禁型尿路変向術のうち,主に回腸導管型と尿管皮膚瘻型にみられる。回腸導管におけるストーマ合併症は,ストーマの狭窄や粘膜壊死,脱出,傍ストーマヘルニアなど,尿管皮膚瘻の場合はストーマの狭窄がほとんどである。予防には,正しいストーマの位置の決定と,回腸,尿管の処理に際しての,血流や過緊張などへの配慮が大事である。また,ストーマ装具の扱い方によっては周囲皮膚障害からストーマ狭窄に至ることもあるので,ストーマケアの専門ナース(ET:enterostomal therarist)の役割が重要である。
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