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特集 イラストレイテッド 膀胱全摘除術と尿路変向術
手術手技
(1)基本手技
10.吻 合―新膀胱と尿道吻合
Urethrointestinal anastomosis
加藤 正典
1
,
海法 康裕
1
,
石戸谷 滋人
1
,
荒井 陽一
1
1東北大学大学院医学系研究科泌尿器科学分野
キーワード:
新膀胱尿道吻合
,
自排尿型代用膀胱
,
膀胱全摘術
Keyword:
新膀胱尿道吻合
,
自排尿型代用膀胱
,
膀胱全摘術
pp.87-92
発行日 2009年4月5日
Published Date 2009/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101698
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要旨:自排尿型尿路変向術における新膀胱,尿道吻合において重要なのは,尿路再建後の排尿機能を最大限に発揮できるように,あらかじめ尿道や新膀胱の処理を行うことである。尿道については,①外尿道括約筋の解剖と機能を最大限に温存させる,②骨盤底筋群へのダメージを回避する,ことが必要不可欠である。さらに,③勃起神経の温存により性機能が温存されれば,患者QOLの一層の向上が期待できる。この考え方は,基本的には前立腺全摘術のそれと同じである。一方,新膀胱の側に求められることは,排尿時にも変形しない逆三角形の頸部を形成することである。これらのことを念頭に置きつつ,tension freeでwater tightな吻合を目指す。
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