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特集 イラストレイテッド 膀胱全摘除術と尿路変向術
手術手技
(1)基本手技
8.骨盤内神経の扱い方―泌尿器科的立場から
How to treat the intrapelvic nerves during radical cystectomy from the viewpoint of urologists
武中 篤
1
,
藤澤 正人
1
1神戸大学大学院医学研究科腎泌尿器科学
キーワード:
陰茎海綿体神経
,
神経血管束
,
外科解剖
Keyword:
陰茎海綿体神経
,
神経血管束
,
外科解剖
pp.71-76
発行日 2009年4月5日
Published Date 2009/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101695
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要旨:膀胱全摘除術において泌尿器科医が扱う末しょう自律神経は,神経ボリュームが非常に少なく,また個体差が大きいという特殊性がある。したがって,その外科解剖は“NVB”theoryのみで説明できるような単純なものではない。順行性アプローチの場合,まず下膀胱動脈を中心とする血管処理の際,骨盤神経叢近傍の神経損傷に注意が必要である。次いで,前立腺より末しょうにおいては,個々の症例における神経分布やその機能的分類に言及することが不可能に近い現状を考えると,可能なかぎり広範囲かつplate状に神経を温存することが重要である。体性神経においては,陰部神経,閉鎖神経,大腿神経の走行を熟知しておく必要がある。
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