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特集 泌尿器科医のための内分泌学ことはじめ
副腎ホルモン
Endocrinology of adrenal hormone disorders
柴田 洋孝
1
Hirotaka Shibata
1
1慶應義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科
キーワード:
原発性アルドステロン症
,
クッシング症候群
,
褐色細胞腫
Keyword:
原発性アルドステロン症
,
クッシング症候群
,
褐色細胞腫
pp.139-146
発行日 2009年2月20日
Published Date 2009/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101654
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要旨 原発性アルドステロン症,クッシング症候群,褐色細胞腫は二次性高血圧の主要な疾患である。原発性アルドステロン症では,高血圧症を対象に,アルドステロン/レニン比高値によりスクリーニングを行い,機能検査で確定診断の後に副腎静脈サンプリングにより局在診断を行い,片側病変に対して腹腔鏡下副腎摘出術を行い,それ以外には薬物療法を行う。クッシング症候群では,クッシング徴候やメタボリックシンドロームを対象に,コルチゾールの自律的産生と画像検査から局在診断を行う。一方,褐色細胞腫は副腎髄質や全身の交感神経節に腫瘍が発生するので,尿中カテコラミンやメタネフリン分画高値から疑い,CT,MRIおよびMIBGシンチグラムなどで局在診断を行い,薬物療法の後に手術を行う。
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