Japanese
English
特集 間質性膀胱炎を診る
―症例から学ぶ―有症状率調査から学ぶこと
Interstitial cystitis―Prevalence of interstitial cystitis symptoms in adult women in Japan
井上 洋二
1
,
加藤 昌生
2
,
三田 耕司
2
Yoji Inoue
1
,
Masao Kato
2
,
Koji Mita
2
1たかの橋中央病院泌尿器科
2広島大学大学院医歯薬学総合研究科腎泌尿器科学
キーワード:
間質性膀胱炎
,
有症状率
,
若年
Keyword:
間質性膀胱炎
,
有症状率
,
若年
pp.969-972
発行日 2008年11月20日
Published Date 2008/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101605
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要旨 ヨーロッパや米国と比較して,日本人の間質性膀胱炎は稀な疾患と考えられてきた。現在までの日本の疫学調査は,泌尿器科医師を対象に行った調査のみで,10万人中4.5人といわれてきた。しかし,一般成人女性を対象として,インターネットでの間質性膀胱炎症状を調査したところ,日本での有症状率は10万人中265人(0.265%)と考えられ,欧米の罹患率とほぼ同等と考えられた。また,比較的若年者で早期に診断した経過良好な1症例を示し,発症からより早い時期に間質性膀胱炎と診断され,治療開始できることが,より高い治療効果を期待できる可能性があると思われた。
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