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特集 間質性膀胱炎を診る
―症例から学ぶ―間質性膀胱炎
Interstitial cystitis:Case study
武井 実根雄
1
Mineo Takei
1
1原三信病院泌尿器科
キーワード:
間質性膀胱炎
,
過活動膀胱
,
慢性前立腺炎
Keyword:
間質性膀胱炎
,
過活動膀胱
,
慢性前立腺炎
pp.959-967
発行日 2008年11月20日
Published Date 2008/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101604
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要旨 間質性膀胱炎は決して稀な疾患ではなく,もはやcommon diseaseとして常に念頭に置くべき疾患であると認識すべき時代となった。今後は充満時膀胱痛を訴える典型的な間質性膀胱炎はもちろんのこと,排尿困難や尿失禁など,通常は間質性膀胱炎を疑わない症状の患者においても間質性膀胱炎の存在を意識する必要がある。下部尿路通過障害,過活動膀胱,腹圧性尿失禁や慢性前立腺炎のようにみえて,実際には間質性膀胱炎であったかまたは間質性膀胱炎を合併していた症例を呈示し,間質性膀胱炎を見逃さないポイントとして,排尿記録による1回排尿量低下の確認および尿流動態検査による膀胱知覚過敏の証明が重要であることを解説した。
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