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特集 過活動膀胱と紛らわしい疾患・病態―鑑別診断のポイント
Ⅰ.膀胱の異常
2.間質性膀胱炎
Discrimination of the overlap between interstitial cystitis and overactive bladder
野宮 明
1
,
本間 之夫
1
Akira Nomiya
1
,
Yukio Homma
1
1東京大学医学部泌尿器科学教室
キーワード:
間質性膀胱炎
,
過活動膀胱
,
頻尿
Keyword:
間質性膀胱炎
,
過活動膀胱
,
頻尿
pp.493-501
発行日 2013年6月20日
Published Date 2013/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103242
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要旨 間質性膀胱炎は,尿路上皮の慢性炎症性疾患で,炎症に伴う頻尿,夜間頻尿,尿意切迫感,膀胱痛,違和感,排尿時痛などを主徴としており,基本的には過活動膀胱と病態を異にするものと考えられている。しかし,間質性膀胱炎と過活動膀胱は,頻尿・尿意切迫感が共通しており,またともに客観的な評価が難しいことから,時として両者の鑑別に苦慮する場合がある。特に,痛みをあまり訴えない間質性膀胱炎といわゆる難治性過活動膀胱は,間質性膀胱炎と過活動膀胱のオーバーラップする部分でもあるが,基本は問診・検査の手順を踏んで診断を進め,それでも診たてが立たない場合は診断的治療で最終的な診断に至る場合もある。
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