特集 泌尿器科外来ベストナビゲーション
8.そのほか
【ナットクラッカー現象】
93.外来で行うことのできるナットクラッカー現象のスクリーニング法について教えてください。
村井 哲夫
1
,
加山 英夫
2
,
宇田川 幸一
1
,
泉 浩司
1
1国際親善総合病院泌尿器科
2国際親善総合病院放射線科
pp.322-325
発行日 2008年4月5日
Published Date 2008/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101476
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1 診療の概要
ナットクラッカー現象とは,腹部大動脈と上腸間膜動脈(SMA)の間を走行する左腎静脈(LRV)が両動脈に強く挟まれることで血流のうっ滞を生じ,左腎出血や左側腹部痛をはじめとした諸症状を呈する病態をいう。LRVへの圧迫は,しばしば体位で増強,軽減するため,これらの症状は間欠的であることも多い。
思春期から20代,30代の,瘦せて背の高い人によくみられる1)。これは後腹膜脂肪が少ないことと関連している可能性がある。男女比は報告によりまちまちである。
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