Japanese
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特集 前立腺肥大症のいま―古くて新しい疾患
レーザー治療の現状と適応
Update of laser treatments for benign porstatic hyperplasia
山口 秋人
1
,
関 成人
2
Akito Yamaguchi
1
,
Narihito Seki
2
1原三信病院泌尿器科
2九州大学大学院医学研究院泌尿器科
キーワード:
前立腺肥大症
,
ホルミウムレーザー
,
KTPレーザー
Keyword:
前立腺肥大症
,
ホルミウムレーザー
,
KTPレーザー
pp.215-220
発行日 2008年3月20日
Published Date 2008/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101363
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要旨 良性疾患であるBPHの治療は,患者のQOL改善が目的であり,低侵襲でより安全な治療が望ましい。現在主流となっているlaser治療(holmium laser enucleation of the prostate:HoLEP,photo-selective vaporization of the prostate:PVP)は,いずれも従来のTURPと比較して出血が少なく,低Na血症の危険性が低いという利点を有する。核出術であるHoLEPは,大きなBPHに対しても比較的安全に行え,治療効果も安定しているが,手技がやや難しく習得に時間を要し,組織のモルセレーションにも問題が残る。一方,蒸散術の代表であるPVPは安全性が極めて高く,ハイリスク症例にも適応可能である。その手技取得も比較的容易であるが,蒸散効率の問題から100mlを超えるような大きなBPHに対する治療成績は確定されていない。
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