Japanese
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特集 前立腺肥大症のいま―古くて新しい疾患
新たな薬物療法治療薬
Benign prostatic hyperplasia:New drug therapy based on the clinical guidelines
石戸谷 滋人
1
Shigeto Ishidoya
1
1東北大学医学部泌尿器科
キーワード:
前立腺肥大症
,
αブロッカー
,
ガイドライン
Keyword:
前立腺肥大症
,
αブロッカー
,
ガイドライン
pp.199-204
発行日 2008年3月20日
Published Date 2008/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101360
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要旨 前立腺肥大症に対する疾患概念は近年大きく変わっており,過活動膀胱症状を合併することの多い“症状疾患”であるとの認識が広まった。前立腺肥大症の標準的薬物療法はαブロッカーであり,2007年にはα1A受容体に超選択的なブロッカーであるユリーフ®が上市された。αブロッカーにより排尿症状が改善した後も,蓄尿症状が残存する症例が多く,これらの患者群に対する薬物療法の確立が望まれている。αブロッカーと抗コリン剤の注意深い併用療法が今後の方向性の1つであろう。これらの前立腺肥大症治療薬の投与に際しては,事後の評価のためにも,投与前症状の客観的評価(I-PSS,OAB-SSなど)が必須である。
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