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特集 前立腺肥大症のいま―古くて新しい疾患
前立腺肥大症の薬物療法におけるサブタイプ選択的α1交感神経遮断薬
Selective α1-adenergic receptor antagonist for the pharmacological treatment of patient with benign prostatic hyperplasia
宍戸 啓一
1
,
嘉村 康邦
1
Keiichi Shishido
1
,
Yasukuni Yoshimura
1
1福島県立医科大学医学部泌尿器科学講座
キーワード:
前立腺肥大症
,
α1交感神経遮断薬
,
α1受容体サブタイプ
Keyword:
前立腺肥大症
,
α1交感神経遮断薬
,
α1受容体サブタイプ
pp.191-197
発行日 2008年3月20日
Published Date 2008/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101359
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要旨 近年,交感神経α1-アドレナリン受容体のサブタイプ〔α1A(α1a),α1B(α1b),α1D(α1d)〕が同定され,その下部尿路における分布や機能が少しずつ明らかになってきた。そして前立腺のα1-アドレナリン受容体サブタイプの分布に基づき,種々のα1-アドレナリン受容体サブタイプ選択的遮断薬が開発され,前立腺肥大症治療薬として臨床の場で広く使用されるようになった。本稿では,前立腺を含む下部尿路臓器,神経,血管におけるα1-アドレナリン受容体サブタイプ発現とその機能,前立腺肥大症患者の下部尿路症状に対する各選択的α1遮断薬の効果について,最近の知見を交えて概説した。
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