Japanese
English
特集 過活動膀胱のすべて
過活動膀胱の治療―1)行動療法
Treatment of overactive bladder:Behavioral therapy
荒木 勇雄
1
,
羽根田 破
1
,
三神 裕紀
1
,
小林 英樹
1
Isao Araki
1
,
Yaburu Haneda
1
,
Yuki Mikami
1
,
Hideki Kobayashi
1
1山梨大学大学院医学工学総合研究部泌尿器科学
キーワード:
過活動膀胱
,
行動療法
,
膀胱訓練
,
排尿日誌
Keyword:
過活動膀胱
,
行動療法
,
膀胱訓練
,
排尿日誌
pp.597-600
発行日 2007年7月20日
Published Date 2007/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101239
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要旨 過活動膀胱の行動療法としては,生活指導,膀胱訓練,理学療法,排泄介助がある。行動療法は,低侵襲で副作用がなく,さらに他治療との併用が可能であることから,初期治療の第1選択として行われるべき治療の1つである。行動療法の中心は,下部尿路の解剖や機能についての教育であり,患者が膀胱や骨盤底筋の役割について理解していることが必須である。排尿日誌は,患者が排尿状態を認知するために用いられるが,下部尿路機能の評価や治療計画や治療目標の設定のために極めて有用である。本邦では,行動療法の多くが保険適用になっておらず,治療機器などが未認可であるなど特異な状況にあり,行動療法の普及は遅れている。
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