Japanese
English
特集 過活動膀胱のすべて
過活動膀胱の診断
Diagnosis of overactive bladder
本間 之夫
1
Yukio Honma
1
1日本赤十字社医療センター泌尿器科
キーワード:
過活動膀胱
,
症状スコア
,
OABSS
Keyword:
過活動膀胱
,
症状スコア
,
OABSS
pp.591-595
発行日 2007年7月20日
Published Date 2007/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101238
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要旨 過活動膀胱の診断は,頻尿,夜間頻尿,切迫性尿失禁などの症状の確認と他疾患の除外でなされる。症状の評価には,過活動膀胱症状スコア質問票(OABSS)を用いる。この質問票は日本人の症例を用いて作成されたもので,質問票としての特性に優れ,過活動膀胱の診療ガイドラインでも推奨されている。過活動膀胱の診断基準は,「質問3の尿意切迫感スコアが2点以上,かつ,合計スコアが3点以上」であり,合計スコアが5点以下を軽症,6~11点を中等症,12点以上を重症とする。一方,過活動膀胱に類似した症状を呈する疾患は多数あるので,除外診断には慎重でなくてはならない。なお,OABSSは鑑別診断には有効ではない。
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