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当院は愛知県の西端に位置し,金魚で有名な弥富市にある。病院近くの国道1号線沿いには金魚を養殖している池や金魚店が並び,今でものどかな雰囲気を漂わせている。当院は昭和13年に地元産業組合が出資し20床の組合病院として開設され,昭和23年に愛知県厚生農業組合連合会の発足により施設を移管された。昭和34年の伊勢湾台風では壊滅的な被害を受けたが,昭和36年に鉄筋コンクリートの245床の病院が再建された。その後も増改築が繰り返されて平成15年には553床の病院となり,回復期リハビリ病棟(60床),緩和ケア病棟(18床),3次救急に対応する海南ERセンターも開設された。現在は救急車を年間6,000台受け入れており,三重県北西部から名古屋西部にまたがる基幹病院として機能している。平成14年に臨床研修指定病院,地域災害拠点病院,平成17年に地域がん診療拠点病院に指定され,県内では研修医からも人気の病院となり,現在24名の研修医と常勤医師70名で活気溢れる診療が行われている。
泌尿器科の診療は10数年前から始まっているが,平成16年4月に名古屋市立大学の関連病院となり筆者が赴任(H2卒),6月から神谷浩行医師(H7卒)との2人体制となり,平成17年1月からESWLの稼動とともに岡田淳志医師(H10卒)との3人体制になった。平成18年4月からは神谷医師と入れ替わりに窪田裕樹医師(H8卒)が赴任し,さらに小林大地医師(H16卒)との4人体制となった。その後も患者さんの急増と医局からの人的支援のおかげで,平成19年4月からは岡田医師が帰局するものの田口和己医師(H17卒),裵漢成医師(H17卒)が加わり5人体制となった。全員が平成年代卒の若い軍団ではあるが,若いがゆえにフットワークもよく,和気あいあいとしたチーム医療が展開されている。外来診療は3診制で,毎日午前は腰麻手術を1件,月・水・金曜日の午後は全麻手術を行っている。ESWLは火・木曜日の午後に2件ずつ,検査は毎日午後に行われている。病棟カンファランス,外来カンファランス,抄読会は週に1回行い,スタッフ全員が毎日朝から晩までフル活動しており,何とかフリーな時間をつくろうと模索している現状である。
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