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アナハイムで行われた第102回アメリカ泌尿器科学会(AUA)に出席しました。近年AUAはあまりにも巨大化してしまったせいか,プログラム内容もアメリカ癌学会(ASCO),国際禁制学会(ACS)などのより専門的学会への発表が優先される傾向がみられます。一方で例年3月に行われるヨーロッパ泌尿器科学会は年々充実度を増し,日本からの参加者も多くなっているようです。そのようなわけで,今年のAUAは日本人の参加が例年に比べて少ない印象を持ちました。しかし,その中では若い先生方がこれまでよりも特に多いように感じたのは,自分が齢をとったせいかもしれません。
今年のプログラムにはこれら若い先生方のポスター発表に加え,プレナリーでは関西医科大学の松田公志教授が腹腔鏡下手術技術認定について発表され,東京女子医科大学の田邉一成教授は生体腎移植に関するパネルディスカッションのパネリストとして参加されました。いずれもすばらしい発表でした。プレナリーセッションでの日本人による発表は久しぶりのことで,まさに快挙でした。また,昨年初めて行われた日米のジョイント・セッションが今年も学会初日に行われました。昨年は「卒後教育」が討議されましたが,今年はテーマとして「腎細胞癌」,「前立腺癌」,「排尿障害LUTS」が採り上げられました。ジョンス・ホプキンス大学のドナルド・コフィー先生一派をはじめとする,わが国にゆかりの深い先生を中心とする米国側に加えて,わが国から参加している先生方によって本セッションが有意義かつ比較的レベルの高い内容で進められていることに奥山理事長をはじめとする日本泌尿器科学会のリーダーの諸先生に敬意を表します。特に今年からは,数多く行われているAUAのコースの1つに加えられており,本セッションがAUAのプログラムの中でもしっかりと根付いたといえます。
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