地方の病院から
過疎地病院の現況—愛知県厚生連足助病院
祖父江 吉助
1
1足助病院
pp.481
発行日 1978年6月1日
Published Date 1978/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206563
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改築時に存廃をめぐって論議
当院は愛知県の北東部,岐阜,長野両県に接する東加茂郡の中心足助町にあり,東加茂郡三町村唯一の病院で,病床数216床(うち結核24床,伝染病12床)を有し,内科,外科,整形外科,産婦人科を標榜し医師9名で診療している.
足助町は西は自動車の街豊田市に接し,その中心へは車で30分で達する.また名古屋市中心部へは1時間少々で行ける位置であるが全町ほとんど山地で占められ,標高100—700mの間の谷や小盆地に小さな集落が散在している.人口11,732名,面積192km2,人口密度62人/km2の過疎の町で,昭和45年には東加茂郡三町村すべてに過疎法(年率2%以上の人口減に適用)が適用されている.
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