特集 ここが聞きたい―泌尿器科処置・手術とトラブル対処法
Ⅱ.泌尿器科手術
B.尿路内視鏡手術
【経皮的腎盂形成術】
48.経皮的腎盂形成術を施行中の患者です。腎瘻を造設の際に横隔膜を損傷してしまったようで,気胸を起こしてしまいました。どのように対処すればよいでしょうか。
齊藤 亮一
1
,
寺井 章人
1
1倉敷中央病院泌尿器科
pp.146-148
発行日 2007年4月5日
Published Date 2007/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101125
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経皮的アプローチによる腎の外科的治療(percutaneous renal surgery:以下,PRS)は,泌尿器科診療において不可欠であり,近年の治療機器の進歩に伴いその重要性を増している。今日,PRSの適応は腎瘻造設,腎囊胞穿刺吸引,上部尿路結石,腎盂尿管移行部(UPJ)狭窄症(stenosis)など多岐にわたる1)(表1)。
PRSを行うに当たっては,全身状態(いわゆる術前一般検査),ほかの治療手段の有無,画像評価,合併症の可能性を再確認する。
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