Japanese
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特集 Aging male―これからの展開
男性更年期うつ病の心身医学的対応
Psychosomatic management of male climacteric depression
筒井 末春
1
Sueharu Tsutsui
1
1人間総合科学大学
キーワード:
うつ病エピソード
,
自殺
,
SSRI
Keyword:
うつ病エピソード
,
自殺
,
SSRI
pp.47-51
発行日 2007年1月20日
Published Date 2007/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101066
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要旨 男性更年期障害を取り扱う際は,本障害と臨床症状がきわめて類似するうつ病が紛れ込むことがあり,うつ病であればSSRI(selective serotonin reuptake inhibitors:選択的セロトニン再取り込み阻害薬)として知られている抗うつ薬を薬物治療として選択することが適切な対応となる。また,うつ病では自殺に至る場合が知られ,そのサインも念頭に置いて対処すべきである。男性更年期においては社会的・心理的背景がからみ,心身の症状の出現やうつ病の引き金となる場合があり,心身両面からのアプローチが重要である。SSRIはうつ病の第一選択薬として国際的にもよく知られていて,一般科においても使用しやすいが,投薬のコツや副作用についても理解しておく必要がある。
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