特集 前立腺疾患のすべて
Ⅱ 前立腺肥大症
治療法の選択と実際
開放手術のテクニックとコツ
恥骨後式前立腺被膜下摘除術
関根 英明
1
Hideaki Sekine
1
1帝京大学医学部附属溝口病院泌尿器科
pp.144-148
発行日 2003年4月5日
Published Date 2003/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100844
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1 はじめに
前立腺肥大症の手術療法としては,TUR-Pがgold standardであることに変わりはなく,開放手術が施行される頻度は低い。しかしながら,泌尿器科専門医としては前立腺肥大症の開放手術に精通している必要があり,症例によっては,的確な判断のもとに,開放手術を積極的に選択しなければならない。開放手術の方式としては,恥骨上式,恥骨後式および会陰式があるが,本邦では恥骨上式と恥骨後式が一般的である。筆者は両方を経験したが,臨床的に恥骨後式が優れている印象を持っており,それ以後は,本術式を好んで用いているので,ここでは恥骨後式を中心に述べる。
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