特別読物
ヒューマニスト・三木 その生涯
水野 肇
pp.58-63
発行日 1965年1月1日
Published Date 1965/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913478
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岡山はただ今無重力
「自動車を運転している最中に,突然ハンドルがはずれたという感じです」──三木行治岡山県知事がなくなったという知らせで岡山にかけつけたさい,駅から拾ったタクシーの運転手は,私にこういっていた。また,岡山駅でみやげものを売っていたおばさんは,こうもいっていた。
「三木さんは,かつて朝日新聞に“ただ今無重力”という随筆を書かれたが,三木さんがなくなって,県民は,まったく無重力です。心のささえがなくなりました。」
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