Japanese
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特集 泌尿器科臨床の難問を解く―EBMを考慮した解説
前立腺肥大症の薬物療法
Medical therapy for benign prostatic hyperplasia
小島 祥敬
1
,
矢内 良昌
1
,
窪田 泰江
1
,
佐々木 昌一
1
,
林 祐太郎
1
,
郡 健二郎
1
Yoshiyuki Kojima
1
,
Yoshimasa Yanai
1
,
Yasue Kubota
1
,
Shoichi Sasaki
1
,
Yutaro Hayashi
1
,
Kenjiro Kohri
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科腎・泌尿器科学分野
キーワード:
前立腺肥大症
,
薬物療法
,
EBM
Keyword:
前立腺肥大症
,
薬物療法
,
EBM
pp.555-561
発行日 2006年7月20日
Published Date 2006/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100702
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要旨 前立腺肥大症は,泌尿器科医が最も多く遭遇する疾患の一つであるといっても過言ではない。約5年前にEBMに基づく前立腺肥大症診療ガイドラインが刊行され,今日では再現性と妥当性の観点から一定の評価を得ている。しかしながら,ガイドラインはあくまでも標準的治療の指針であり,臨床における“難問”は,標準化を超えたところに存在する。本稿では,前立腺肥大症の薬物療法における“難問”である“薬物投与をいつまで続けるか?” 裏返していえば,薬物の長期投与の是非と薬物無効例の予測についての最近の文献的考察をEBMに基づいて概説し,私たちが取り組んでいる前立腺肥大症薬物療法におけるオーダーメード医療について紹介した。
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