Japanese
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特集 悪性腫瘍との鑑別が困難な各領域の諸病変
悪性腫瘍との鑑別が困難な膀胱病変
Benign lesions of the urinary bladder mimicking malignant tumors
大久保 雄平
1
,
福井 巌
1
Yuhei Okubo
1
,
Iwao Fukui
1
1癌研究会附属病院泌尿器科
キーワード:
膀胱悪性腫瘍
,
膀胱良性疾患
,
鑑別診断
Keyword:
膀胱悪性腫瘍
,
膀胱良性疾患
,
鑑別診断
pp.941-945
発行日 2004年11月20日
Published Date 2004/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100640
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要旨
膀胱内に腫瘍性病変を認めた場合には常に悪性腫瘍を疑い鑑別診断を行わなければならないが,膀胱鏡検査を中心とした臨床所見のみからでは悪性腫瘍と良性疾患の鑑別が困難なことも少なくない。また,良性疾患であっても前癌病変であったり,膀胱移行上皮癌と関連した病変もあり,尿細胞診,膀胱鏡,画像所見などから悪性腫瘍との鑑別が困難な場合には組織検査が必須である。しかし,一方では膀胱内に腫瘍性病変を認めても,臨床経過などから悪性疾患との鑑別が比較的容易な疾患もある。不要な侵襲的な検査を避けるためにも日頃から様々な疾患を熟知しておく必要がある。
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