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特集 悪性腫瘍との鑑別が困難な各領域の諸病変
悪性腫瘍との鑑別が困難な副腎病変
Differentiation of adrenal malignancy from nonmalignant lesion
真崎 善二郎
1
Zenjiro Masaki
1
1佐賀大学医学部泌尿器科
キーワード:
副腎腫瘍
,
副腎偶発腫
,
悪性副腎腫瘍
Keyword:
副腎腫瘍
,
副腎偶発腫
,
悪性副腎腫瘍
pp.913-916
発行日 2004年11月20日
Published Date 2004/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100634
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要旨
画像検査の進歩により副腎腫瘍の発見される頻度は最近目覚しく増加しているが,これらの病変の良性・悪性を鑑別するに当たって,ホルモン非活性皮質腺腫が副腎偶発腫の約7~8割を占めることを前提にして考える必要がある。充実性腫瘍のサイズが6cm以上のときは,悪性腫瘍の可能性が高くなり,4cm以下では可能性は非常に低く,4~6cmの間はgray zoneとして扱うことが勧められる。ただし,悪性腫瘍もしくはその既往のある症例では,サイズにかかわらず転移性腫瘍の頻度が高いことに留意しておくべきである。骨髄脂肪腫のように,サイズが大きくても良性のことがあり,これらの疾患を考慮に入れたうえで,判断に迷う場合は経過観察すべきものと思われる。
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