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特集 悪性腫瘍との鑑別が困難な各領域の諸病変
悪性腫瘍との鑑別が困難な精巣病変―見逃してはならない精巣腫瘍の病変
Diagnosis of testicular tumor lesion: how to detect small testicular tumors
三木 恒治
1
,
中村 晃和
1
,
水谷 陽一
1
Tsuneharu Miki
1
,
Terukazu Nakamura
1
,
Yoichi Mizutani
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科泌尿器機能再生外科学
キーワード:
精巣腫瘍性病変
,
burned-out tumor
Keyword:
精巣腫瘍性病変
,
burned-out tumor
pp.967-971
発行日 2004年11月20日
Published Date 2004/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100646
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要旨
精巣における腫瘍性病変は,良性のものから悪性のものまで多岐にわたるが,いわゆる精巣腫瘍は決してその存在を見逃すことなく治療されなければならない。しかし,良性疾患のなかでも悪性腫瘍との鑑別が困難なものもあり,診断に苦慮することがある。本論文では,精巣腫瘍と鑑別が困難な良性疾患の代表としてepidermoid cystを,稀ではあるが,精巣捻転によると考えられた腫瘍様病変を呈した1例を提示した。また,悪性腫瘍ではあるが,精巣病変の同定が困難である,いわゆるburned-out tumorの2例も提示した。これらの鑑別診断に用いる検査として超音波検査およびMRIが鑑別に有用であると考えられた。
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