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手術手技 小児泌尿器科手術Ⅱ 性器系の手術・6
女性化外陰形成術(陰核・陰唇・腟形成術・造腟術)
Feminizing genitoplasty: Clitoro-labioplasty,vaginoplasty
守屋 仁彦
1
,
三井 貴彦
1
,
田中 博
1
,
野々村 克也
1
Kimihiko Moriya
1
,
Takahiko Mitsui
1
,
Hiroshi Tanaka
1
,
Katsuya Nonomura
1
1北海道大学大学院医学研究科腎泌尿器外科
キーワード:
女性化外陰形成術
,
術式
,
予後
Keyword:
女性化外陰形成術
,
術式
,
予後
pp.731-739
発行日 2010年9月20日
Published Date 2010/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102115
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要旨 女性化外陰形成術は,中性的な外陰(ambiguous genitalia)を有する患児のうち,社会的性を女性とした患者が適応となる。手術の目的は,幼少期に手術を行うことで外観を通常の女児と同様として成長過程における精神的なストレスを減じることとともに,長期的には性的活動性を損なわない外陰を形成することにある。そのため,手術は経験を積んだ術者により長期間のフォローアップが可能な体制で行われることが推奨される。病態により,flap vaginoplastyや(totalあるいはpartial)urogenital sinus mobilization法,pull through法や造腟術などが必要となるが,どの術式をいつ行うかを決定するためには適切な術前評価と術者の経験が必須である。さらには,いつ,いかなる術式を行った場合でも腟狭窄などの合併症は少なくはないため,思春期には外陰の再評価を行い,目的の達成を確認する必要がある。
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