Japanese
English
特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1992
III 新しい検査法と診断法
SS-B/La抗原診断の新しい方法
Antigenic determinants of the SS-B/La autoantigen
加藤 智啓
1
,
上坂 等
2
,
山本 一彦
3
Tomohiro KATO
1
,
Hitoshi KOHSAKA
2
,
Kazuhiko YAMAMOTO
3
1聖マリアンナ医科大学附属難病治療研究センター
2東京医科歯科大学第一内科
3東京大学医学部内科物理療法学教室
1Institute of Medical Science, St. Marianna University School of Medicine
2First Department of Internal Medicine, Tokyo Medical and Dental University School of Medicine
3Department of Physical Therapy, Faculty of Medicine, The University of Tokyo
キーワード:
抗SS-B/La抗体
,
抗核抗体
,
シェーグレン症候群
,
抗原決定基
,
リコンビナント自己抗原
Keyword:
抗SS-B/La抗体
,
抗核抗体
,
シェーグレン症候群
,
抗原決定基
,
リコンビナント自己抗原
pp.111-116
発行日 1992年4月15日
Published Date 1992/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900616
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抗SS-B/La抗体は主にシェーグレン症候群・全身性エリテマトーデスの患者血清中に検出される抗核抗体である.特に前者で高頻度に検出され,標識抗体に利用されている.近年,先天性房室ブロックとの関連も報告されている.一般には,螢光抗体法でスクリーニングされ,二重免疫拡散法で,その特異性が決定される.最近になり,SS-B/La抗原は,RNAポリメラーゼIIIによる初期転写物であるRNAと複合体をつくっている約47kDaの蛋白であることがわかり,そのcDNAもクローニングされた.我々も独自にクローニングしたSS-B/La抗原のcDNAを用い,大腸菌にリコンビナントSS-B/La抗原を発現させ,抗原決定基の同定を行うなど,SS-B/La抗原について新しい知見を得ているので紹介する.
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