異論・反論 泌尿器科術前・術後管理
7.絶食は排ガスがあるまで必要か
米田 健二
1
,
高橋 宏明
1
Kenji Yoneda
1
,
Hiroaki Takahashi
1
1マツダ病院泌尿器科
pp.324-325
発行日 2005年4月20日
Published Date 2005/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100323
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1 はじめに
最近の周術期管理はEBM(evidence-based medicine)に基づき次第に変化している。すなわち,剃毛,術前腸管処理,予防的抗菌薬の投与などは必要最低限となり,深部静脈血栓症の予防対策,術後早期離床の励行,持続硬膜外麻酔による疼痛管理などが普及し,創部の消毒やドレーンの管理方法なども以前とはかなり変遷してきた。
術後の栄養管理については,従来は排ガスがあってから食事を開始していた。確かに排ガスは術後の消化管機能回復の重要な徴候の1つであるが,これが食事開始の指標とすべきか否かを検討してみたい。
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