異論・反論 泌尿器科術前・術後管理
5.手術後の抗菌薬(抗生物質)投与は必要か
増田 裕
1
Hiroshi Masuda
1
1枚方市民病院泌尿器科
pp.308-309
発行日 2005年4月20日
Published Date 2005/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100318
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1 はじめに
泌尿器科医は常に感染症と向き合っており,感染症をどうコントロールすべきかがわれわれ泌尿器科医の使命である考えられる。感染症のコントロールには抗生物質は必要不可欠であるが,抗生物質をいつ,どれだけの量,どれだけの期間使用するかという問いには明確な答えが得られていないのが現状である。抗生物質の乱用はMRSAをはじめとする耐性菌を誘導してきた。また,合併症を起こさなくとも,長期間の不必要な抗生物質の投与は,医療費の高騰の一因になっている。筆者の施設では,いかにして医療費を抑制し,患者負担を減らすことができるか,そのためには,われわれは何をなすべきかを追求している。
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