今月の主題 抗生物質の使い方
抗生物質投与の原則
抗生物質をどう投与するか
浦山 京子
1
,
島田 馨
1
1東京大学医科学研究所・感染症研究部
pp.2412-2413
発行日 1988年10月10日
Published Date 1988/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222133
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■抗生物質の投与経路
感染症を起こしている患者の治療として,抗生物質を投与する際,投与経路としては主に,経口投与,筋注投与,静注ないしは点滴静注投与の3つの投与方法がある.
1)経口投与
経口投与は,投与方法としては最も簡便であるが,消化管から吸収され血中濃度が上昇するまで,ある程度の時間が必要なこと,また経口であるがため,薬剤によっては消化管での吸収が食事,併用薬の影響をうけ,空腹時投与,食後投与で血中濃度が大きく変わること,またあまり高い血中濃度は得難いなどの欠点がある.
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