Japanese
English
症例報告
IgE RAST陰性で誘発試験陽性の小麦による食物依存性運動誘発性蕁麻疹の1例
A case of food-dependent exercise-induced uruticaria due to wheat
渡邉 昌彦
1
,
奥口 順也
1
,
大河内 亨子
1
Masahiko WATANABE
1
,
Junya OKUGUCHI
1
,
Kyoko OHKOHCHI
1
1国立仙台病院皮膚科
1Department of Dermatology, Sendai National Hospital
キーワード:
食物依存性運動誘発性蕁麻疹
Keyword:
食物依存性運動誘発性蕁麻疹
pp.1139-1141
発行日 2002年12月1日
Published Date 2002/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412904161
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22歳,男性.半年前からエビの天ぷらとインスタントラーメン,メンチカツなどを食べた後に激しい運動をすると全身に蕁麻疹が出現するようになった.小麦およびエビのIgE RASTはclass 0,グルテンのIgE RASTはclass 1であった.病歴から小麦あるいはエビによるfood dependent exerciseinduced anaphylaxis(FDEIA)を考え,蕁麻疹誘発試験および血漿ヒスタミン濃度の測定を施行した.運動のみの負荷,エビ摂取後の運動負荷では蕁麻疹などのアナフィラキシー症状や血漿ヒスタミン濃度の上昇は認められなかった.しかし,小麦摂取後に運動を負荷したところ運動直後から蕁麻疹が出現し,血漿ヒスタミン濃度の上昇も認められ,自験例を小麦によるFDEIAと診断した.
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