Japanese
English
症例報告
放射線皮膚炎に続発した多発性有棘細胞癌の1例
A case of multiple squamous cell carcinoma occurred on radiation dermatitis
瀬川 聡子
1
,
五十嵐 泰子
1
,
神田 憲子
1
,
石黒 直子
1
,
川島 眞
1
Satoko SEGAWA
1
,
Yasuko IGARASHI
1
,
Noriko KANDA
1
,
Naoko ISHIGURO
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
1東京女子医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tokyo Women's Medical University
キーワード:
放射線皮膚炎
,
有棘細胞癌
,
超軟X線
,
限界線
Keyword:
放射線皮膚炎
,
有棘細胞癌
,
超軟X線
,
限界線
pp.866-868
発行日 2002年9月1日
Published Date 2002/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412904095
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53歳,女性.1965年頃,足白癬の治療として某医で両足に超軟X線の一つである限界線を照射された.1994年に右足背の,1997年には左母趾の有棘細胞癌の切除歴あり.今回1997年より出現した右足底の小潰瘍を主訴に当科を受診した.初診時,両足背,足趾にびまん性の皮膚萎縮と,色素沈着,色素脱失,紅斑,角化性丘疹が混在し,放射線皮膚炎の像を呈していた.右足底には2×3mmの潰瘍を認めた.全摘した潰瘍の組織像は低分化型有棘細胞癌であった.
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