Japanese
English
症例報告
限界線照射により発生した有棘細胞癌
Squamous cell carcinoma due to grenz irradiation
谷口 章雄
1
,
山本 菜穂子
2
,
田中 信
2
Fumio TANIGUCHI
1
,
Nahoko YAMAMOTO
2
,
Makoto TANAKA
2
1谷口クリニック
2静岡赤十字病院皮膚科
1Taniguchi Clinic
2Division of Dermatology, Shizuoka Red Cross Hospital
キーワード:
限界線
,
放射線角化症
,
有棘細胞癌
Keyword:
限界線
,
放射線角化症
,
有棘細胞癌
pp.350-351
発行日 2000年4月1日
Published Date 2000/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903186
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- Abstract 文献概要
69歳,男性.6年前,外科医院にて足白癬に対して限界線照射治療が約8か月間続けられた.限界線照射治療開始後2か月目より両足背,両足底に慢性放射線皮膚炎が出現し,限界線照射治療開始後5か月目より,右足底に限界線照射が原因と思われる角化症が出現した.限界線照射治療後3年目に右足底の角化症の部位に有棘細胞癌が発生した.本症例は限界線照射により放射線角化症が生じ,それが有棘細胞癌に移行したものであり,限界線照射は廃止すべきである.
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