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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 2002
5.皮膚科医のための臨床トピックス
ラタノプロスト点眼薬による眼瞼部の多毛症
Localized hypertrichosis induced by latanoprost
出光 俊郎
1
,
播摩 奈津子
2
,
杉山 俊博
3
,
山田 酉之
4
,
眞鍋 求
2
Toshio DEMITSU
1
,
Natsuko HARIMA
2
,
Toshihiro SUGIYAMA
3
,
Nariyuki YAMADA
4
,
Motomu MANABE
2
1自治医科大学附属大宮医療センター皮膚科
2秋田大学医学部皮膚科学教室
3秋田大学医学部第1生化学教室
4山田眼科医院
1Department of Dermatolgy, Jichi Medical School Omiya Medical Center
2Department of Dermatology, Akita University School of Medicine
3Department of Biochemistry I, Akita University School of Medicine
4Yamada Eye Clinic
キーワード:
ラタノプロスト
,
副作用
,
多毛
Keyword:
ラタノプロスト
,
副作用
,
多毛
pp.158-160
発行日 2002年4月10日
Published Date 2002/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903959
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ラタノプロストはプロスタグランジンF2α(PGF 2α)のアナログで,緑内障治療薬として広く使用されている薬剤である.本薬剤の点眼により眼瞼の多毛,睫毛の長さ,太さの増大,眼瞼皮膚の褐色色素沈着,虹彩の色素沈着,結膜充血などが起こることが知られてきた.とりわけ外国人に比べて日本人では眼瞼周囲の多毛が目立つ傾向にある.ラタノプロストによる多毛の機序としては,毛嚢周囲の血流増加,毛母細胞や毛乳頭細胞への直接刺激作用などが想定されているが,いまだ解明されていない.ラタノプロストでは局所的副作用として眼瞼周囲の多毛が起こることから,本薬剤による多毛機序の研究が男性型脱毛症の治療に対して貢献しうるものと期待される.
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