印象記
「第6回アジア皮膚科学会」印象記
清水 宏
1
1北海道大学大学院医学研究科皮膚粘膜病学分野
pp.278-279
発行日 2002年3月1日
Published Date 2002/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903885
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2001年11月11日から13日まで,タイのバンコク市において,第6回アジア皮膚科学会(Chair—man:Prof Takeji Nishikawa, Keio University)が開催されました.今学会の会頭は,タイのIn—stitute of DeramtologyのチーフであるDr Preya Kullavanijayaでした.世界の20か国余りから1,000名を超える多数の出席者があり,大変賑やかで華やいだ学会となりました.日本からもおよそ40人程度の皮膚科医が参加しました.11月のタイはちょうど乾期にあたり,1年の中で最も過ごしやすい時期といわれています.特に今回の学会期間前後は非常に活動しやすい気候でした.最高気湯が30℃を超えることもありましたが,雨が降ることはなく,昼間はスーツで外を歩き回ると多少汗ばむ程度,夜も半袖で歩いても寒いことはありませんでした.秋とは名ばかりの寒い北海道から参加した私達にとっては,まさに楽園のような気候でした.
バンコク市の渋滞は世界的にも有名ですが,夜10時頃,空港からバンコク市内へ向かうときでさえもところどころに渋滞がありました.学会期間中も,朝,ホテルから会場へ向かうとき,そしてその帰りにもやはりバンコク名物の交通渋滞に巻き込まれました.しかし,その渋滞の中をタクシー運転手はまことにあざやかにクモのように走っていくわけです.最近は「スカイトレイン」と呼ばれる公共のモノレールのような交通手段が整い,渋滞が少し緩和されたそうです.
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