Japanese
English
症例報告
高カルシウム血症をきたした頭部巨大有棘細胞癌の1例
A case of giant squamous cell carcinoma of the scalp with hypercalcemia
小芦 雄介
1
,
苅谷 清徳
1
,
西尾 栄一
1
,
辻 卓夫
1
Yusuke KOASHI
1
,
Kiyonori KARIYA
1
,
Eiichi NISHIO
1
,
Takuo TSUJI
1
1名古屋市立大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Nagoya City University Medical School
キーワード:
有棘細胞癌
,
高カルシウム血症
,
副甲状腺ホルモン関連蛋白
Keyword:
有棘細胞癌
,
高カルシウム血症
,
副甲状腺ホルモン関連蛋白
pp.259-262
発行日 2002年3月1日
Published Date 2002/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903880
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
48歳,男性.幼少時から後頭部にあざのようなものがあり,初診の約2年前から大きくなってきたことに気づいたものの放置していたが,あまりにも増大したため近医を受診し,当科を紹介され初診となった.初診時,頭部に径22×19cm大の巨大な腫瘤を認めた.全身CTにて転移の所見はなかったが,頭蓋骨が広範囲に欠損し,腫瘍が硬膜に浸潤していた.また高カルシウム血症と,副甲状腺ホルモン関連蛋白の上昇を認めた.高カルシウム血症は補液により速やかに改善したが,腫瘍は手術適応がなく,化学療法,放射線療法にて治療した.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.