Japanese
English
症例報告
初診から十数年の後,下腿に壊死性潰瘍をきたしたWegener肉芽腫症
A case of Wegener's granulomatosis:Late onset of a necrotizing ulcer on the lower leg
鎌田 麻子
1
,
飯田 憲治
2
,
堀 祐治
3
Asako KAMADA
1
,
Kenji IIDA
2
,
Yuji HORI
3
1札幌医科大学皮膚科学教室
2釧路赤十字病院皮膚科
3釧路赤十字病院内科
1Department of Dermatology, Sapporo Medical University
2Department of Dermatology, Kushiro Red Cross Hospital
3Department of Internal Medicine, Kushiro Red Cross Hospital
キーワード:
Wegener肉芽腫症
,
皮膚潰瘍
,
壊死性血管炎
Keyword:
Wegener肉芽腫症
,
皮膚潰瘍
,
壊死性血管炎
pp.961-963
発行日 2001年11月1日
Published Date 2001/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903740
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55歳,女性.15年前よりWegener肉芽腫症(以下WG)で加療されている.1999年10月より左下腿に出血性膿疱,潰瘍と紫斑が出現し,潰瘍が蚕食性に拡大したため当科を受診した.通常,WGでは皮膚症状が早期から出現するとされているが,自験例では診断確定から十数年後になって下腿に出血性膿疱,潰瘍を生じている.従来,予後不良とされてきたWGも,シクロホスファミドとプレドニゾロンの大量併用療法が導入されてから,病勢をコントロールできる症例が増えつつある.したがって,皮膚症状の合併についても長期的な観察が必要となってきている.
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