Japanese
English
症例報告
細菌性指間落屑性紅斑(北村)の1例
A case of bacterial interdigital scaly erythema (Kitamura)
望月 隆
1
,
若松 伸彦
1
,
藤井 俊樹
1
,
石崎 宏
1
Takashi MOCHIZUKI
1
,
Nobuhiko WAKAMATSU
1
,
Toshiki FUJII
1
,
Hiroshi ISHIZAKI
1
1金沢医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kanazawa Medical University
キーワード:
細菌性指間落屑性紅斑
,
食肉加工
Keyword:
細菌性指間落屑性紅斑
,
食肉加工
pp.392-394
発行日 2001年5月1日
Published Date 2001/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903588
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46歳,女性に生じた細菌性指間落屑性紅斑(北村)の1例を報告した.患者は鶏肉加工業に従事し,連日約8時間鶏肉をさばいていた.就業1か月後の1999年5月より両手の第2,3,4指間から指の側面にかけて鱗屑縁を伴う落屑性紅斑,丘疹が生じた.鱗屑のパーカーインクKOH法で青染する繊細な菌糸からなる菌塊が多数認められ,細菌培養ではStaphylococcus(CNS)とBacillits属が分離された.ミノサイクリンの内服とエリスロマイシンの外用を行ったところ,1週間後には落屑性紅斑は軽度の色素沈着を残して消した.
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